MySpace: http://www.myspace.com/thekingblues

Jonny 'Itch' Fox(Vo/Ukulele)
Jamie Jazz(Vo/G)
Fruitbag(Vo/G)

地球を救う為に世界中の「リーダー」と呼ばれている政治家達がイギリスの首都にてG20サミットを行っていたその時、ロンドン・パンクのTHE KING BLUESはおうちのソファーでくつろいでいたわけでもなければ、近所のマクドナルドの窓ガラスにレンガを投げつけていたわけでもない。彼らはいつもと変わらずギターを片手に、お手製の自転車発電サウンドシステムをつなぎ、仲間達と魂の奥底から歌い、訴えていたのだ。
これがTHE KING BLUESのやること。ディランやマーレー、ストラマー等の先輩達がやっていたように、彼らも歌うことにより人々の心を結び合わせる。クオリティーの良い音楽を通し、彼らが正義だと感じていることのために戦う。バンドが「その時、その場所、その瞬間の出来事」- この場合ではロンドンで起こっていた社会的問題の事実について歌うということは、まさに02年のTHE LIBERTINESのデビュー以来の出来事ではないか。こんなに簡潔に、バンドとファンの間の壁をとっぱらい、一つになれたことなんて。
THE KING BLUESは単なるバンドではなく、人生のすべてを捧げるべきバンドだ。一世代に一つしか生まれないユニークなバンド。ルーツから地道に人間の心をひとりひとり変えていくことにより世界を変える、というのが彼らの目標。UKパンクバンドなのにもかかわらず09年1月にはメタル雑誌KERRANG!の表紙を飾り「今UKで一番熱いライヴ・バンド」と記されたことにより民間や関係者を驚かせた。続き同年3月にはNME誌にて「世を良き場所にするため」に出て来たバンド。「ロンドンのストリート・カルチャー、リアルな若者の怒りをストレートにぶつけ、世間が見過ごしたい現実に対して目を向けさせてた」ヤツらだ、と書かれた。
LOVE---そう、愛だ。クサくてモドカしい言葉だが、THE KING BLUESの本質を語るものはこの単語なのではないか。ミュージックへのLOVE、ライフへのLOVE、そして大事だと思っている事に対して両袖を捲し上げながら一生懸命になることこそ、LOVEではないのか。
THE KING BLUESは04年にロンドンの郊外ハックニーにて戦争反対運動の一環としてギター & ウクレレ・デュオのItchとJamieにより結成された。結成当初のライヴスタイルは前代未聞の奇抜さで、他のバンドがライヴを行っている真っ最中のライヴハウスの外や不法占拠地、ボート上等、電源が立ち上げられる場所ならどこでも演奏していた---いや、電源が無くても「ウクレレなら小さいからすぐに走って逃げれるだろ(笑)」とItchは言う。
THE KING BLUESはスタートから政治的問題や社会/文化問題に対して献身的な姿勢を見せ、アクティヴに様々な運動に参加してきている。音楽スタイルはパンクだが、スカ、フォーク、ポエム、レゲエ、ドゥーワップ、ダブ等が混ざっているパンクだ。パンクはパンクでもOPERATION IVYやRANCID等を思い出させる、オールドスクールUKパンクやアメリカのスカパンク系。Itchの書くリリックはとてもポリティカルだが、14歳の頃に家出し、その若さですでにBig Issueをロンドンの路上で販売してきたこと等、どちらかというと個人的な体験談を通して訴えているので親身になって受け止めることのできる内容ばかりだ。
06年のデビューアルバム「Under The Fog」は彼らのリビングルームにて、たった4日間でレコーディングされた。このアルバムを機にThe King BluesはUKパンクシーンに自分たちの居場所を作り、バックバンドを抱え、ライヴバンドとしての位置を確立。Field Recordings/Islandと契約し、GOGOL BORDELLOやHARD-FI、GASLIGHT ANTHEM、RISE AGAINST等とツアーに出て、08年にリリースした2枚目のアルバム「Save The World,Get The Girl」がUKをはじめヨーロッパで大ブレイク。
日本ではまだリリースされていないが、最新シングル「I Got Love」はオンラインでダウンロード可能!CDショップでは輸入盤CDも流通が開始されているので要チェック。